生産者さんインタビュー 人は体験したことしかできるようにならない『永島農園』さん
今回みなさんにお届けするきのこ栽培キットは、三浦半島の付け根・金沢区で500年続く
農家、永島農園さんがプロデュース。元々は夫婦ともに銀行員だったという永島家。
その生い立ちから、農業に挑む姿勢、大切にしている考えについてお話をおうかがいしました。
夫婦そろって
銀行員から農家へ
ー旦那さまは、茅ヶ崎のご出身でいらっしゃいますよね?金沢で農家をはじめられたきっかけは?
「実はもともと僕たちは、同じ銀行で勤めていた同僚なんですよ。僕自身は親父はサラリーマンで、農業と馴染みはなかった。
でも500年続く農家の娘である妻と出会って、”結婚する人はゆくゆく継ぐ人”って聞いて…妻と結婚したかったというのが一番大きく、農業を学びはじめました。」
新しい時代を作る先輩農家との出会い
「やりかた次第で絶対面白い」
「実際に農業を学び、今までのやりかたでは成り立たないと痛感しました。
一方で、新しいチャレンジで、新しい農業の時代を作っている人たちを見て、これは
やりかた次第で絶対面白いと感じたんです。
それに、うちの農園には小学校生たちが社会科見学に来たりもするんですが、触れたり匂いを感じたり、身近に畑があるというのはやっぱりいいなと思う。
このあたりで農家を専業でやっている方も、もういなくなってきている。そういう場所を守りたいという気持ちもありますね。
マイナスを続けるような形で無理やり継続するのではなくて、”おいしい”とか”楽しい”を切り口に、新しい形の農業経営ができないかな?と、手をかえ品をかえ、失敗したらまたやり直すということを繰り返しています。
サラリーマンから転身し、この状況や環境だからこそ、僕も色々ジャンプができたところがありますね。」
高校時代からアメリカに留学、その後世界一周をし、銀行員になった奥さま。
広い世界をみて、後に地元に戻って、農家を継ごうと決意した背景は?
世界に出ると「日本代表」という風に
日本のことを聞かれる
「留学時代の話ですが、向こうにいると、日本代表かのように日本のことを聞かれるんですね。でも、答えられなくて。
私、日本のことを、こんなに知らないんだと思って…日本の中にいたら気がつかない、日本ならではの良さについて考えるきっかけに。
そこから日本を好きになりました。そういう経験が、地元に戻り、500年続く農家を繋ごうと言うことに繋がっていると思います。」
アフリカで五感で感じた情景
現場で体験しないとわからない
「世界一周中に、アフリカでみた情景が忘れられなくて。バラック小屋の前で、こどもたちが裸足で走っているのを周りの大人が大笑いして見守っていて。
すごく素敵だなって。
学校の土の壁のひんやりした感じ。でも、その国に流れている明るい空気感だったり、湿度、匂い。そう言うのは、実際に体験してみないとわからないですよね。」
失敗は全部養分にすればいい。
そうすれば失敗じゃない。
「私のおばあちゃんも言ってたんです。
“人間は体験したことしかできるようにならない”
本当そうだなと思って。
こどもたちには、今のうちに、体験して、感動して、失敗もしてもらいたい。」
「僕らの農園には、農業高校生も研修にくるのですが、彼らに伝えていることは
“失敗しても死なない。失敗は全部養分にすればいい。”と言うこと。
失敗はレベルアップするでしょ?そうすれば失敗じゃない。
失敗を恐れず、体験してほしいですね。」
永島農園
HP:
http://nagashima-nouen.jp/
公式インスタグラム:
https://www.instagram.com/nagashima_nouen/
親子で農園におじゃまして、きのこ狩りを体験させて頂くことができますよ!ぜひ、足を運んでみてくださいね。